COLUMN
コラム

建築ウッドデッキの効果的な設置方法を考える。
毎日楽しむ「お家キャンプ」〜山好きの家

ウッドデッキから始めよう!日常生活に趣味を取り入れる充実余暇ライフ!
アウトドアブームもブームで終わらず、もう生活の一つのジャンルになっていますよね。
コロナ禍の巣ごもり生活を経て、さらに加速するのでは?と思われる、アウトドアライフです。グランピングやベランピング、お家キャンプを楽しむ方も増えています。

現在のアウトドアブームは、2018年に始まったテレビアニメ「ゆるキャン△」といわれているそうです。このアニメでは、原作者のアウトドア体験やノウハウをもとにソロキャンプや女性だけのキャンプを楽しむそんな内容です。
コロナ禍を経て、これまで、「どうやったらいいの?」というアウトドアスキルもYouTubeの流行から、気軽に知識を手に入れて、実践する…そんなキャンパーが増えています。巣ごもり生活が続き、都会から郊外、海辺、山麓など自然豊かな場所へ興味がわく人が増えているからかもしれません。

キャンプを中心とするアウトドアの魅力は、「自然を楽しんだり、普段とはちがう余暇の過ごし方ができる」につきます。若い男性の間では、「サバイバル技術を身につけたい」なんていう理由もあるそうです。

そんなアウトドアブームの中で、新築のお家やリフォームのお家に「ウッドデッキ」を採り入れる方がとても多くなっています。
今回は、「ウッドデッキ」のメリットやデメリット、さらには、お家にアウトドアをとり入れるコツなんかもお伝えします。高増工務店には、ブームの前からアウトドアを趣味としている方がたくさんいるので、ぜひお家づくりの参考にしてください。

「お家キャンプ」を実現するには?


お家キャンプをはじめとするアウトドアアクティビティをお家で実現するには、どんな方法があるでしょう?
広い庭にコテージを建てる??
ベランダを広くして常にテントを張っておく??
もちろん、それも一つの方法ですが、もっと手軽に、もっとオシャレに実現するには、「ウッドデッキ」がオススメです。
平屋にも二階建てにもよく似合うウッドデッキですが、特に平屋に設置するのが人気です。
LDKの外に設置することで室内と屋外をひと続きの空間にし、「アウトドアリング」として楽しむこともできます。
リビングとつなげると共にキッチンともつなげると家事を助ける「オープンスペース」としての用途もでてきます。
また、軒を張り出し、ウッドデッキに屋根をつけることで、天気の悪いときでも、楽しむことができます。
さらに、手すりをつけることで、更に用途が広がります。
ウッドデッキは、街中だとちょっと設置しにくいイメージがありますが、目隠しフェンス(ルーバー)を取り付けたり、中庭を儲けることで使い安いスペースになります。
一般に、ウッドデッキは、新築のお家に設置することが多いです。お家のデザインに合わせて作れたり、リビングやキッチン、洗濯スペースなどからの家事動線も考慮しやすくなります。
ウッドデッキを後から付ける方法もあります。工務店に依頼することもできますが、完成品を購入し、自分でDIYで設置することも可能です。

 

ひと言に「ウッドデッキ」といっても、どんな種類があるんだろう?

そもそもウッドデッキって?


ウッドデッキは、一般に、「木材」または「木材と樹脂を混ぜた合成木材」などでつくった屋外に設置される木製テラスの事をいいます。
お家と庭の間に設置されることが多いウッドデッキは、家とウッドデッキへの接続する部分を、木材の下に土台をつくって家の高さと平らに設置します。この構造こそが、ウッド(木)+デッキ(甲板=平らなスペース)となります。そうすることで、家の高さとウッドデッキの高さを同じになって、ウッドデッキが使いやすく、行き来も楽になります。
また、お家と庭の間だけでなく、玄関前にウッドデッキを設置することもオススメです。

基本的にウッドデッキは、エクステリアの一部として扱われるので、設置の場合はお家とは別の作業工程、工賃となることが多いです。
ですが、実際にウッドデッキを導入すると、お家と庭をつなげる「オープンスペース」または「アウトドアリビング」として、天気のいい日は、ティータイム、お休みの日は、家族でBBQなど、用途は多岐にわたり、日常生活の中でも大事なスペースとして利用されるようになるようです。

ウッドデッキの素材選び


●天然木
天然木には、イミテーションでは再現できない自然の風合いが楽しめます。そして直射日光にさらされても高温にならず、寒さの中でも冷たくなりすぎたりもしないメリットがあります。天然木は、加工が簡単なので寸法や形状などに左右されず自由にデザイン、設計し、組み立てることができます。
ウッドデッキの樹種は、下記のようなものが代表的です。

  • ウェスタンレッドシダー(米杉)
    ウエスタンレッドシダーは狂いが少なく、軽量で加工が容易です。特有の香りには、リラックス効果もあるそうです。耐久性も高いので腐りにくくシロアリに対しても防虫効果があります。
  • カリフォルニア・レッドウッド
    針葉樹の中でも耐久性が最も高く、防腐剤を使わずにウッドデッキに使用できます。
    防腐剤を使用しないため皮膚炎・喘息を引きおこすような心配もなく、安心です。さらに、柔らかい木であるために足膝にやさしく、公園・幼稚園・保育園・病院・老健施設なども使用されています。
  • サイプレス(イトスギ)
    オーストラリアヒノキとも呼ばれるハードウッド(繊維が非常に細かく密になっている木)です。
    シロアリ被害に特に強いです。(腐食にも強い)比較的安価に利用できます。
  • セランガンバツ
    インドネシア産の広葉樹のハードウッドです。
    黄褐色の明るい色で、耐久力が高いためメンテナンスなしでも何年も耐えられます。

●人工木材(合成木材・樹脂木材)
人工木(樹脂木)とは、樹脂(プラスチック)と木粉を混ぜ合わせ、押し出し成型した合成木材のことをいい、木に似せて作られた工業製品です。天然木と比べて腐食や色褪せが少ない特長があります。その使い勝手が良く、ウッドデッキはもちろんエクステリア、建物の外構・外装への建築化粧材として幅広く使用されています。
耐久性が高い反面、表面が高熱になったり、熱や吸湿による膨張、施工コストが、高くなりがちといったデメリットもあります。

 

ウッドデッキのあるお家のメリット

アウトドアリビングとしての活用


ウッドデッキはリビングと庭の間に設置することが多いです。
ウッドデッキは、リビング(お家)と同じ高さにして、一体感を出すので、生活空間が広く感じられます。
ウッドデッキ=アウトドアリビングと言われるのは、そのためです。
リビングから直接ウッドデッキに出られるようにしておくと、ウッドデッキでお茶を飲んだり、BBQをしたりするとき、食材などを持ち込むのも楽ですし、そのまま庭に行くのにも便利です。
BBQも本格的な炭火でも!リビングに繋がっているので、家の中から延長コードでホットプレートでも!OKです。
子どもが小さいときには、夏には、お家でプール!なんてことありますよね。ウッドデッキは平らなので、上にビニールプールを置いても安定します。遊んだ後は、裸足で土などを歩くことなく室内に入れるので、汚れが気になりません。
室内で生活しているペットを外で遊ばせたいときも、芝生などの上だとダニやノミなどが着くことを気にしたり、土の庭の場合は足の汚れを拭き取らなきゃと思ったりします。ですが、ウッドデッキの上であればそうした事を気にせず、安心して外の空気を吸わせることができます。
また、ウッドデッキに屋根をつけると、BBQやティータイムに直射日光を避けることはもちろん、夏場には、日射遮蔽にも一役買うので、室内の温度上昇も緩やかにすることも期待できます。

物干しスペースとして効率的に乾かせる


ウッドデッキを設置すると玄関や勝手口から出入りする庭よりも出入りがしやすく、洗濯物を干すスペースとしても有効です。
洗濯機を置いているスペースに近い場所に、ウッドデッキを設置できれば、家事導線が短くなり、家事の効率もアップします。
ウッドデッキに手すりをつけると、布団やクッションを干したりするのにも便利ですよ。
また、屋根をつけることができれば、急な雨のときにも洗濯物をおちついて取り込めますし、物干し台の大きさによっては、物干し台ごと家の中になんてこともできるので、ウッドデッキで洗濯物を干すというは、いい使い方だといえるでしょう。

ガーデニングやDIYの作業場として


ガーデニングなどで鉢に土を入れる作業をする時、ウッドデッキで行えば、土がこぼれたとしても、特に気にする必要が無く作業を進めることができます。また、屋外なので水もあまり気を使わずにつかえるので、草花に水を与えながら作業を進めることも可能です。ウッドデッキに簡単なプランターを設置してハーブや野菜などを栽培すれば、ちょっとした家庭菜園として利用でき、摘み立て取り立ての食材を手に入れることができます。
DIYが趣味の方には、何か木製のものを作るときに気になる木くずも庭で行うよりずっと片付けも楽になると思います。組み上げた棚に塗装を行う際にも、ウッドデッキで行えば、(多少準備は必要かもしれませんが)匂いや汚れを気にすることなく存分に楽しむことができます。
DIYとはちょっと違いますが、コストを下げるため家で組み立てる家具が販売されていますが、こうした家具もウッドデッキで組み立てると床の傷なんかも気にすることなく作業を進めることができます。完成後は、リビングに直通ですので家の中に持ち込むのも便利です。(設置場所までの通り道のサイズは、事前に確認が必要です。

 

ウッドデッキのあるお家のデメリット

ウッドデッキには、魅力がたくさんありますが、デメリットもあるので、注意が必要です。

日々のお手入れと定期メンテナンス

ウッドデッキは、基本的にシートなどかけることはないため、雨風にさらされています。そのため、雨風はもちろん、太陽からの熱や光、砂ぼこりなどのさまざまな要因により、経年に伴い劣化してしまいます。こうした経年劣化を防ぐために、日頃から砂ぼこりを洗い流したり、雨水を拭き取ったりなど日々のお手入れが必要になります。
すべてのウッドデッキの素材がそうではありませんが、日々のお手入れをすることで、耐久性が上がります。
また、定期的なメンテナンスも必要です。特に天然木材のウッドデッキは、砂ぼこりなどが原因で木材が乾燥したり、ひび割れなどが起こったり、木材を腐らせてしまう腐朽菌が繁殖してしまい、ウッドデッキ全体にダメージを受けてしまうこともあります。さらに、木材が乾燥することとで、木材が反ってきたり、ささくれなどが出来てしまう事もあります。ウッドデッキ表面の汚れを落として塗装を施したり、時には木材の張り替えなどが必要となることもあり、専門業者に依頼するとコストがかかってしまいます。
人口木材の場合でも汚れを落とさないと劣化が早まることがあります。ですので、どちらの素材を使っていても、長く使うためには定期メンテナンスを行っていく必要があります。

デッキ下の雑草処理や防虫対策

ウッドデッキはお家の床と高さをそろえるので、ウッドデッキと地面の間に空間ができます。その空間には、雑草対策や虫対策が必要になります。ですが、狭いので手入れがたいへんになります。設置の際に防草シートや砂利、コンクリートなどをしいて予め対策しておくとよいです。
また、ウッドデッキは、日当たりがよいので、ノラ猫のお昼寝場所になることがあります。猫は、動物を捕まえてきて、その場に放置したり、排泄物なども問題になるので、猫よけ対策が必要にあることもあります。
木製ですので、シロアリ対策はもちろんですが、暖かい季節は、ウッドデッキの裏に蜂が巣をつくることもあります。こうした虫の対策も必要です。
メリットばかりではなく、デメリットもあるウッドデッキですが、デメリットは予めの対策で回避できるものも多いです。

 

施工例

H様邸/2nd BASE 5PEAKS[山好きの家〜平屋タイプ]

https://www.takamasu.com/works/421


レンガ積みのお家で有名な高増工務店ですが、鈴鹿セブンマウンテン(鈴鹿山脈)にピッタリな規格住宅もつくっています。
5PEAKSは、平屋モデルです。間口いっぱいのウッドデッキが印象的な建物です。
この施工例のお家は、左側の書斎の前の奥行きを大きくしています。キャンプ大好きなオーナーの書斎から直接ウッドデッキに出れるため、ウッドデッキの方が書斎のようになってしまうそうです。BBQをするにも十分な広さですので、休日には、家族でゆっくり楽しんでいるそうです。多少の雨なら防いでくれるので、天気が悪くてもつい椅子に座ってティータイムをしてしまうとのこと。このウッドデッキは、下の空間に入れないように塞いでいるので、雑草対策や防虫対策になっています。子どもたちは、ウッドデッキの段差に腰掛けて、おしゃべりしたり、ウッドデッキの上でよく遊んでいるそうです。
外壁は、ウッドサイディングを用いているので、さらにナチュラルな印象に。
2nd BASEは、ちょっとした汚れたものでも気にせず、しまっておける玄関収納をほぼすべてのモデルに備えています。
リビングは、天井を高くしているので、広い空間を実現しています。壁には、アクセントウッドを使って、山小屋の雰囲気をそのままにオシャレな空間に仕上げています。

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O様邸/2nd BASE 8PEAKS[山好きの家〜2階建タイプ]

https://www.takamasu.com/works/1257


こちらは、8PEAKS。山小屋のような大屋根が印象的なロフトハウスです。
リビングから直通のウッドデッキは、まさしくアウトドアリビング。屋根付きですので、直射日光を遮りさわやかな風は吹き込みます。
ちょっとした椅子とテーブルでオープンテラスのカフェタイムも楽しめます。ウッドデッキ下を塞いで、懸念の雑草や虫の被害を予め防ぐ仕様です。青空が似合う外観は、ナチュラルな印象を高めるウッド柄サイディングで、印象的なアクセント。
内装は、レンガ柄のアクセントやシックな壁紙でナチュラル空間にちょっぴりモダンエッセンスを追加しています。プライベートルームは、「赤毛のアン」のお家みたいにちょっぴりカントリーテイスト。どんな家具を置くか楽しみになります。主寝室は、1階にあるので、平屋のような生活も楽しめます。
どうしても生活感が出てしまいがちなキッチンには、趣味の小物を飾ることができるように壁に飾り棚をつけています。
ロフトに備えたウォークインクローゼットには、趣味のキャンプ、釣り、スノーボードそして登山の道具がたっぷり収納できます。

 

高増工務店がつくる「山好きの家」

ウッドデッキを標準装備


高増工務店の規格住宅、2nd BASE[山好きの家]は、平屋の5PEAKS、ロフトハウスの8PEAKSがあります。どちらもウッドデッキを標準装備しています。
ウッドデッキ下は、基本的に塞いでしまうので、デメリットとしてあがっている、雑草や虫の対策はできています。
また、施工例にあるような、ウッドデッキの広さを調整したり、ウッドデッキをカバーするように軒を調節したり、手すりをつけたりできます。こうしたアレンジは、設計の打ち合わせ時に要望を伺って反映していきます。
また、目隠しフェンスをつけることもできます。街中に限らず、通りに面したお家には、つける方も多いです。敷地に余裕があるときは、中庭を設定して中庭に向けてウッドデッキを設置することもあります。

外壁はウッド柄サイディング

2nd BASE[山好きの家]は、外壁にウッド柄サイディングを標準としています。
5PEAKS、8PEAKSはどちらもアクセント的に使っているデザインです。施工例のように全体に施工することも可能です。もちろん、天然木を外壁に採用することも可能ですが、コスト的また、経年劣化防止のメンテナンスなどを考えるとサイディングをお選びになる方が多いです。

構造はツーバイフォー

2nd BASE[山好きの家]は、構造にツーバイフォー(枠組壁工法)工法を採用しているので、地震や台風の外力に対して極めて強い特性があります。ツーバイフォーは、元々カナダから伝わった工法で、優れた耐久性や高気密な住宅をつくりやすいなど多くのメリットがあります。約2インチ×約4インチなどの木材を組んで枠組みをつくり、構造用面材を接合して剛性の高いダイアフラムを構成し、それらを専用の金具・金物などで一体化して、頑強な六面体構造を形成。その六面体構造をベースとしてお家を建てていきます。
ツーバイフォーは、パネルの一枚一枚が、耐力壁としての役割を果たしているため、建物全体としての耐震性能が高くなります。また、ツーバイフォー工法は、元々カナダの寒冷地で年間暖房費を4分の1に削減することを目的としているため、「高気密」「高断熱」「24時間換気」「全室暖房」ができる高性能住宅になるよう考えられています。

2×4家のパネル製作風景をご覧いただけます。

2nd BASE[山好きの家]こちらもあわせてご覧ください。
https://www.takamasu.com/style/2ndbase
https://taf-style.com/2ndbase/


高増工務店では、洋風の家やレンガの家に関するお問い合わせ、ご相談を承ります。
下記の「お問い合わせ・資料請求」「お家づくり相談」よりお気軽にお問い合わせください。・
また、完成したお家をじっくりご覧いただけるイベントも定期的に開催しています。ご都合のよいときにご参加お待ちしています。

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