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建築プライバシーを考慮した空間づくり〜パティオが人気の理由

家族の時間を守る開放感のあるプライベート空間
お家でアウトドアといっても、広い敷地を確保することが難しい市街地では、なかなかハードルが高いかもしれません。ですが、「パティオ」や「ウッドデッキ」を設置することで気軽にアウトドアライフを楽しめるようになるかもしれません。
特にパティオは、近年人気があります。外からの目をシャットアウトすることが容易で、開放感があって外の空気を肌で感じられるのに家族の大切なプライベートを守る空間として、四日市市周辺や三重県内でも設置を検討される方が増えています。
今回は、そんな人気の「パティオ」についてやプライバシーに考慮したウッドデッキなどを紹介していきます。お家づくりの参考にご一読ください。

パティオとは

中庭、裏庭


※写真はイメージです。
パティオは、スペイン語で「中庭」「裏庭」を意味していて、建物に囲まれた屋根のない屋外空間のことを指します。集合住宅であれば、入居者だけが利用できる屋外の共有スペースや近所の人々にも開かれた広場のことをパティオと呼ぶ場合もあります。
スペインやラテンアメリカの伝統的な住宅様式に由来していて、噴水や植栽、タイル、ウッドデッキなどで彩られ、外部の視線を気にせず家族がくつろいだり、涼を取ったりするプライベートな憩いの場として使われます。
日本におけるパティオの多くは周囲を居住部分が「コの字型」もしくは「ロの字型(回廊型)」になっていて、パティオを囲む形で設置されています。
「コの字型」は、住宅部分をコの字型に設計して、内側にパティオのスペースを作ります。完全にパティオを囲むわけではないので、周囲の視線をさえぎる効果を持ちながら、抜け感のある空間になります。また、パティオに隣接する部屋が角部屋になるので、他の間取りに比べ光をとり入れやすくなります。
しかし、立地や間取りによっては光を取り込みにくくなる事もあるので、設計の際に建物の向きなどさまざまな条件を考える必要があります。
「ロの字型(回廊型)」は、上から見下ろしたとき、カタカナの「ロ」のように住宅部分がパティオを囲む形で配置されているのが特徴です。ロの字型のパティオでは周囲が壁に囲まれているためプライバシーが確保され、換気する際には、通常の外庭よりも安心して窓を開放できます。ロの字型の場合、パティオを中心として家の中をぐるりとまわる回遊動線が生まれます。この回廊型には行き止まりがないため、家自体をより広く感じさせる効果があります。さらに、パティオを通り抜けられる間取りではお部屋間の移動をショートカットでき、利便性の向上にもつながります。パティオは、平屋でも2階建てでも設置可能で、住宅街においてプライバシーを守りながらも屋外の開放感を楽しめる空間として、近年注目を集めています。
 

パティオのメリット、デメリット


※写真はイメージです。
●パティオのメリット
①採光や風通しがよい
開口部を通して自然光や風を室内へ効率よく取り込めます。
パティオに隣接するすべての空間へ陽の光や風を届けられます。パティオに面する開口部が大きければ大きいほど、室内が明るく居心地のよい空間にます。
狭小住宅に採用すると、最高の確保や風通しの解決に一役買うことも。
②開放感
ワイドな開口部が、オシャレな印象と大きな開放感を与えてくれます。
周囲の目を気にすることなく、開放的な暮らしができるのはとても魅力的であるとともに安心な空間となります。
身なりを気にせず、気が向いたときに外の空気を吸うことができるのはパティオならではです。
③小さなお子様やペットの外遊びにも
プライバシー性の高さは、家族の安全を確保することにもつながります。
建物が外部からの視線をさえぎるため、子どもやペットを安心して遊ばせることができます。道路に面していないため、子どもが飛び出して危険な目に遭うなんていう心配もありません。
室内で家事をしながら、パティオの様子を見ることができるのもポイントのひとつです。

●パティオのデメリット
①費用が高くなりやすい
パティオを設置すると建物の角や外壁が多くなることから、建築費用が高くなる傾向があります。一般的に壁の面積が大きい「ロの字型」が最も高額になりやすく、次に「コの字型」「L字型」の順で費用がかかります。材料や補強材の費用がかかることになるので、設置を考える際には、きちんと設計士やプランナーと相談することが必要になります。
②居住空間が小さくなることがある
敷地の一部をパティオとして利用するため、居住空間が狭くなることがあるので注意が必要です。特に、限られた敷地の場合は、パティオの必要性を考慮することが大切です。
③夏暑く冬寒くなりやすい
開口部が広いため外気の影響を受けやすく、断熱性能が低下する傾向にあります。開口部は熱が出入りしやすいため、夏は暑く、冬は寒くなりやすくなります。冷暖房によって対応は可能ですが、室温を維持しようとすると光熱費がかさむ可能性があります。設計の段階で高気密の窓や高断熱の壁を取り入れて、住宅性能を高めることで回避することができます。
④水はけが悪くなることがある
ロの字型のパティオでは、排水の問題に注意が必要です。排水経路が確保されていないと、雨水の逃げ道がなくなりカビや害虫が発生するなどのリスクがあります。
コの字型やL字型は通気性が比較的優れていますが、建物に囲まれているため湿気に気つけなければなりません。雨水がパティオ内に溜まらないよう、設計時に排水設備を工夫する必要があります。
 

目隠しフェンスの設置


※写真はイメージです。
コの字型のパティオのデメリットをカバーする意味でも、「目隠しフェンス」を設置するのも有効です。
目隠しフェンスは、高さや幅、色や材質など選択肢がたくさんあります。
ここでは、「高さ」について少しふれていきたいと思います。
地面からフェンスの上(端)までの一般的な高さは約180~200cm。180cm程度の高さがあれば通行人からの目隠しが可能となります。人が立っている時の目線が基準としていて、家族の身長や、「ソファで寝転んでいる時」「椅子に座っている時」といった場所や姿勢によって変わってきます。フェンスの高さは、風通しや日当たり、敷地の状況なども総合的に考え選ぶとよいです。
180~200cmはあくまで目安として、具体的にどの場所に、どれくらいの高さが必要かは実際に測って決めていくのがおすすめです。
  

 

ウッドデッキやルーフバルコニー

プライバシーを考慮したウッドデッキ(目隠しフェンスや腰壁フェンスの利用)


※写真はイメージです。
ウッドデッキもまた、パティオと同じように、設置することで、開放感のあるアウトドアスペースとして利用できる設備です。ですが、プライバシーの面では、若干の不安が残る設備でもあります。
前述のような「目隠しフェンス」の設置は、有効な方法です。そのほか、予め腰壁ほどの高さのフェンスでウッドデッキを囲っておくのもひとつです。完全な高さを持たなくても、座っているところが見えなければ、一定のプライバシーは確保できます。後からつけるのではなく、設計段階からつけて置くと費用も抑えることができます。
完全に隠してしまうフェンスではなく、左右を開けておいたり、スリットのはいったものであれば、開放感を維持しながら、視界を狭めることにもなります。
 

ルーフバルコニーの設置


※写真はイメージです。
「プライバシーを守るアウトドア空間」というお題であれば、ルーフバルコニーも選択肢のひとつです。
ルーフバルコニーとは、下の階の屋根(roof=ルーフ)部分に作られたバルコニーです。ルーフバルコニー自体には屋根がないのが特徴で、一般的なベランダやバルコニーよりも広く、使い道が多いというメリットがあります。

昨今ではバルコニーを活用して楽しむ人のことを造語で「バルコニスト」と呼んだり、自宅のベランダでグランピングを楽しむことを、同じく造語で「ベランピング」といったりもします。

ルーフバルコニーは、「日当たりがよい」「広いスペースの確保が可能」「開放感がある」「多数の用途がある」「アウトドアリビングとしての活用」などのメリットがありますが、屋根の上にあることから、プライバシーは比較的簡単に確保できると言っていいと思います。
一方で、メンテナンスが大変であったり、設置の際に費用がかかるなどのデメリットもあるので、設計時にしっかりと打ち合わせをしてちゃんと費用感も理解しておくとあとで困りません。

アウトドア設備にあると楽しいアイテム


高増工務店は、レンガのお家を作っています。お家でアウトドアを楽しむときにあると楽しいアイテムを紹介します。
①ピザ窯
お庭やパティオの片隅に設置すると、本格的なピザをいつでも楽しめるようになります。もちろん、家族だけでなくお友だちを招いてピザパーティなんてのも簡単です。
②BBQコンロ
こちらも、庭の片隅調理台として置いておくと、BBQはもちろんですが、お家の中で調理すると煙やニオイが伴うものなど焼くときにも便利です。
どちらも、レンガのことをよく知る高増工務店では、過去に多くの施工例もあり、設計士は、料理が好きなので、自らピザを焼いたり、BBQ等に使用しているので、使い方も熟知しています。
興味のある方は、ぜひご相談ください。「ピザ窯だけ設置したい」なんて相談もOKです!
 
 

プライバシーを考慮したアウトドア空間[施工例]

光と暮らす、モダンデザインの住まい(1stBASE-037W様邸)


今回ご紹介するのは、シンプルでありながら上質さを感じさせるモダンスタイルのお家です。
外観は直線的で落ち着いた色合いにまとめ、飽きのこないデザインに。
アウトドアリビングを兼ねたパティオからは自然光がたっぷり入り、LDK全体が明るく開放的な空間となっています。
キッチンや洗面などの水まわりは動線を意識して配置し、家事のしやすさにも配慮しました。
さらに、高性能な仕様により、夏も冬も快適に過ごせる性能を確保。
デザインと暮らしやすさを両立した、高増工務店ならではの一邸となりました。
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。
 

大きな屋根と煙突が特徴的なレンガのお家(レンガの家-004 K様邸)


レンガをふんだんに使用したレンガ積みのお家です。
大きな煙突とレンガの妻飾りが特徴的で、駐車場の壁、お家に向かう階段周りもすべてレンガなので、英国の建物を想像させる印象的な外観となっています。
屋根には、複数の天窓を備えていて、室内にふんだんに光を取り込むのはもちろんですが、夜には星空も眺めることのできる贅沢な空間です。また、屋外駐車場とともに地下にも数台駐車できるようになっているため、季節に合わせて駐車場所を変えたり来客用にも十分な駐車台数を確保しています。
パティオもあるので、休日にはご家族や仲間とBBQを楽しむこともできます。
リビングの壁には、暖炉を想わせるストーブスペースをレンガ積みにて制作。暖炉として設置すると、メンテナンスコストがかかるため、サイズの大きな薪ストーブを中に組み込めるようにしています。薪ストーブは、暖炉の雰囲気には、及ばないものの、炎を眺め癒やされるには十分なテイストをもっています。薪ストーブは、経年劣化の際には、交換することも容易ですので、メンテナンスコストは、暖炉よりも経済的かもしれません。
ほぼ一面をレンガにすることで、リビングルームのアクセントと洋風のお家の象徴的なインテリアになっています。
高さのある腰壁には、落ち着いたブルーのパネルを使用。おしゃれな室内演出になっています。
ベッドルームからの移動も考え、バスルームは2階になっています。輸入浴槽に加えシャワーブースが、独立しているので、シャワーだけの使用にも便利です。
キッチンには、作業用のアイランドを備え、複数人で作業してもゆったりです。
地下には、防音の音楽スタジオもあります。
木製の階段に加え、階毎の移動もスムーズになるようにエレベーターも完備しています。
実は、土足で生活できるようになっていて、まるで海外にいるような生活を楽しめます。
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。
 

パティオとリビングが一体的に使える平屋のお家(レンガの家-007 グランコート)


地下室のある平屋のレンガのお家です。
外観の煙突からもわかるように、ファミリールームには大きな暖炉を設置しています。暖炉周りのマントルピースはレンガをもちいて、壁から柱まで1面をレンガになっているので、空間のアクセントとしても機能しています。天井は木を用いて温かみのあるイメージになっています。煙突が二本あることからもわかるようにリビングルームにも暖炉を備えています。こちらのマントルピースは、大理石調。燭台などをおくことで、洋風のイメージを膨らませています。
壁は白を基調としていて、各部屋に大きな窓を備えているので、たっぷりの採光を実現しています。
トーリス式の柱を随所に用いて、欧風のインテリアの雰囲気を盛り上げます。
パティオ(中庭)には、リビングから段差なしに移動でき、アウトドアリビングとして、ご家族や来客者の憩いの場として利用されています。
地下室は、シアタールーム、フィットネス、カラオケルームとしても使えるプレイルーム的なお部屋になっています。
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。
 

 

プライバシーを考慮する方法はいろいろ

お家の中もちょっと工夫すると…

パティオやウッドデッキに限らず、お家自体のプライバシーも考慮しておいて損はありません。方法は、いろいろあります。例えば、カーテン。遮光にしたり厚手のものにするだけで外からの視線を感じることもなくなります。そういう意味で戸建ては、高さのメリットが少ないので、そうした工夫が必要になる場合もあります。

高増工務店は、創業以来、半世紀以上多くの施工実績があるので、空間づくりは、経験に基づくアイデアが一番です。こうしたアイデアや施工実績には、「地場のアイデア」もあります。地場のアイデアは、施工エリアの気候や風土、人気や特製などを考慮した提案のことです。設計士が内部にいるので、検討内容を整理して、しっかり考えていただいて、納得のいくお家を提供しています。お家のことなら、新築でもリフォームでもどんなことでもお気軽にお問い合わせください。相談にしたからといって、必ずお家を購入しなくても大丈夫です。オンラインでも対面でも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。資料請求もお待ちしています!


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