COLUMN
コラム
インテリア有事に備えてできること②〜新築時の備える備品置き場

備蓄品は、現在お住まいのお家にもぜひ用意していただきたい品々ですので、「ここでなければいけない」ということはありませんが、新しくお家を購入する際には、特にそのための空間を予め備えることは、有事に備えた大事な準備だと思います。ここでは、どんなものを備蓄するということではなく、「どこ」に備蓄品を置いておくといいかということを掘り下げていきます。
また、少し発展したお話になりますが、家庭菜園についてもあらためてお伝えします。
今回のコラムは、有事に備えたお家づくりの参考になりますので、ぜひ活用してください。
目次
備蓄品置き場として
軒家は、庭や物置、2階などいろいろな場所に防災グッズを保管できます。そのため、「持ち出し用」と「備蓄用」でとわけて考えると置き場所に迷わなくなると思います
避難する際に一緒に持ち出すための「持ち出し用」の防災グッズは、持ち出しやすい場所に保管するのがポイントです。家族全員が置き場所をわかっていて、もしもの時に速やかに持ち出せるような場所にすることが必要になります。
また、自宅などで避難生活を送る際に必要となる「備蓄用」の防災グッズ。家族の人数や必需品などによって、備蓄用に必要となる防災グッズの量や種類が異なるため、保管場所を工夫する必要があります。
リビングやベッドルームに置く
持ち出し用の防災グッズは、リビングに保管されている方が多いかと思います。リビングは家族が集まって過ごすことが多い場所。そのため、災害発生時に家族全員が防災グッズをすぐに手に取りやすいのがメリットです。ですが、普段から目に触れる場所に置くことは、大切なことですが、そのままおいておくと、ちょっとオシャレじゃないかもしれませんリビングの収納の一部に、専用の場所をつくっておくとよいです。その際には、すぐに取り出せる高さも重要になります。
また、寝室は防災グッズを保管場所としておすすめの場所です。2階に寝室がある一軒家の場合、就寝中に災害が起こると、暗闇の中、1階に降りるための避難経路を確保しながら、防災グッズを探さなければなりません。寝室に防災グッズを保管していると、懐中電灯やランタンなどで明かりを確保し、防災ラジオやスマホなどを使って情報を得ることができます。ヘルメットや靴などを寝室に置いておくと、移動が必要になった時もすぐに準備ができます。寝室の場合も、保管場所を予め用意しておくことで、持ち出しやすくなります。例えば、ベッドサイドには、造作の棚を設けて、普段は扉などで隠しておくと邪魔にならず、きちんと保管できることと思います。
玄関脇収納に置く
「玄関脇収納」は、土間を利用して、外と中の仕切りをなくした空間として、外で汚れたものをそのまま保管したりできるため、子育て世代のご家族やアウトドアが趣味の方に人気のある収納場所で、最近では、デフォルトでついている住宅商品も多いです。もちろん、土間仕様でなくても、玄関に近い収納場所はともて便利使える空間となります。
玄関脇は目につきやすい場所でもあるので、防災グッズを取り出しやすく、持ち出し忘れも防止できる場所です。また、広さも十分に確保する収納でもあり、目立たない場所でもあるので、防災グッズの置き場所としておすすめです。こちらも、可動式の棚や高さのあるものを収納できるスペースを新築の際に用意しておくことで、防災グッズ置き場として活躍できると思います。
パントリーに置く
「備蓄用」の防災グッズは、主に食品や水が多くなるため、期限切れに気が付きやすくなり、ローリングストックを行う際にも手間がかからないように、キッチン周りやパントリーに置いておくと便利です。特にパントリーは、普段の食料や日用品を保管しておく場所でもあるので、そうした品々と一緒に備蓄用も合わせて置いておいても違和感がありません。高増工務店のお家は、洋風のお家がメインとなるので、パントリーはデフォルトで用意している空間です。
物置に置く
物置を設置しているお家では、物置が備蓄スペースになります。物置は、屋外に設置する場合が多く、普段出入りが少ない場所でもあるので、目立たず確実に置いておくことができます。また、玄関脇収納のように家の中からも外からも直接入ることができるようにして設計しておくとさらに便利に利用できます。また、大きな物置が用意できないときでも、高さを二分することで、倍のスペースを確保することもできます。
ガレージに備蓄品を置くのも方法の一つです。インナーガレージを利用すると、お家の中からも外からも出入りできますし、冷凍庫などの大きな電気器具を置いておくことも可能になるので、こちらもおすすめです。
また、車に防災グッズを保管するのも一つの方法です。物置のように自宅の外にあるので、自宅が倒壊などのときにも利用することができるメリットがあります。ですが、夏場は車内の温度が高くなりやすく、冬場は地域によっては氷点下となることがあるため、長期保存によって水や食料が傷んでしまう可能性があります。車内に防災グッズを保管する際には、気温や湿度の変化に関わらず保管できる防災グッズを選ぶ必要があります。電気自動車は、大きな蓄電池としても利用できるものもありますので、スマートフォンの充電や電気製品の利用にも使えます。
トレーラーハウスに置く
トレーラーハウスを利用するのも有効な方法です。(トレーラーハウスについての詳細はこちらをご覧ください。)
トレーラーハウスを有事の際に利用できる空間として予め用意しておくと、移動するといった運用も可能になります。(移動した場所に上下水の設備や電気が必要になる場合もあります。詳しくは、ご相談ください。)
仮設住宅用にトレーラーハウスを利用する自治体も増えています。有事の際に、迅速に住宅としての用途を用意することができ、メンテナンスをきちんとすることで、再利用も可能です。個人でトレーラーハウスを有効に利用する際には、ハザードマップなどを参考に自宅から離れた場所に置くことも視野にいれるといいでしょう。
家庭菜園をつくっておくと
有事の際の家庭菜園
ご自宅の庭に、家庭菜園を作っておくことも、有事の際には有効な備えとなります。
野菜を、自給自足しておけることは、普段の生活にメリットがあることは言うまでもありませんが、有事の際にも有効に利用できます。
大きな災害や戦争などの場合には、物資が届かないことも考えられます。備蓄品を用意しておくことはもちろんですが、家庭菜園で野菜が作れることは、食料品不足を補うことも可能になります。停電時には、冷蔵庫で保管しているものは、腐敗する可能性がありますが、家庭菜園に育っているものは、そのまま収穫できます。
特に収穫時期の異なる野菜を複数育て、常に何かしらの野菜を収穫できるような計画的な栽培を心がけましょう。また、庭がなくてもベランダや室内でプランター栽培や室内栽培ができる野菜を育てることができます。
台風などの強風をともなう災害に弱いこともあるので、防風ネットを設置する必要があります。
食料と水の確保
家庭菜園には、水をやる必要があるため、菜園の脇に水を蓄えるタンクを置いておくと、災害時にも有効になります。通常時には、雨水をため、野菜のための水分と利用しますが、もしもの時には、水道水を入れておくなど、貯水タンクとしての役割を担います。ただし、飲み水としての用途には使用できません。
災害時に役に立つ野菜としては、
●日持ちする野菜
〜じゃがいも、たまねぎ、 かぼちゃ
●生でも食べられる野菜
・レタス、スピナッチ、アーリーレッド、ロマインなどのサラダ野菜
・キャベツ〜ビタミンCやキャベジンが含まれており、熱に弱いので生で食べるとよい
・ブロッコリー〜葉酸やカリウムなどの栄養素が多く含まれており、スルフォラファンは生のままよく噛んで食べることで効率的に摂取できる
・アスパラガス〜収穫して間もない新鮮なものは生で食べることができる
・小松菜〜アクが少なくクセがないので生で食べることができる
・大根〜サラダやおろしなど、生で食べることが多くある
・にんじんの葉〜さわやかな風味が特徴で、おひたしや和え物だけでなく生のままサラダにしても食べることができる
・ミニカボチャ〜皮も種もわたも、すべて食べられる
・水なす〜水分をたっぷり含み、甘みがある
好みに合わせて、栽培しておくと役に立ちます。
地下室の有効性
地下室をシェルターに
地下室は、防災や緊急避難用のシェルターとして活用できます。地下は衝撃波や爆風、放射線、熱、火の影響を軽減するため、シェルターとして適しています。
地下室をシェルターとして活用するメリット
①地震や強風などの自然災害に強い
②温度変化が小さいので光熱費の節約につながる
③遮音性に優れているため、外部の音を遮り、内部の音も漏らさない
④容積率の緩和を受けるため、限られた敷地でも有効活用できる
地下室をシェルターとして活用する事例
①避難部屋や防災倉庫として活用する
②テレワークスペースや趣味のスペースとして活用する
③感染予防のための家庭内隔離スペースとして活用する
地下に有事の際に利用することを目的としたコンクリート流し込みの地下施工型シェルターを設置する方法もあります。
空気清浄機やエアコンを装備し、備蓄庫として備蓄品を置いておくことも。こうした地下施工型のシェルターは、後から庭の片隅に設置することも可能です。
備蓄庫として使えるスペースを備えた施工例
北欧スタイルのかわいいお家(1stBASE-026 S様邸)
白いしっくいの外壁と黒いサイディングが特徴の北欧スタイルのお家。
鈴鹿山脈の大自然にとても合うデザインですね。
パパにいってらっしゃいができるようにと玄関に設けた小さなドア。小さなドアの中は階段下を利用した子供たちの遊び場です。
仕事から帰宅したご主人様が室内に入ることなく脱衣所へ着替えに行ける間取りになっています。
リビングダイニングキッチンは一体的に使えるように直線状になっています。ナチュラルな色のキッチンには大きなパントリーがあり細々した物から大きな土鍋やホットプレートまで収納できるようになっています。
子供部屋も北欧スタイルの色使いで落ち着いていますね。
ワンちゃんのお部屋の上にはワンちゃんの道具入れの収納もあります。
子育て世代にうれしい、いろいろなアイデアが満載のお家になっています!
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。
アウトドアリビングを備えたナチュラルテイストの平屋のお家(2ndBASE-001 H様邸)
鈴鹿セブンマウンテン(鈴鹿山脈)にピッタリな高増工務店の規格住宅、5PEAKSは、平屋モデルです。間口いっぱいのウッドデッキが印象的な建物です。
この施工例のお家は、一見切り妻ですが、室内空間を広くするため、若干ですが、招き屋根となっています。
左側の書斎の前のウッドデッキは奥行きを大きくしています。キャンプ大好きなオーナーの書斎から直接ウッドデッキに出れるため、ウッドデッキの方が書斎のようになってしまうそうです。BBQをするにも十分な広さですので、休日には、家族でゆっくり楽しんでいるそうです。多少の雨なら防いでくれるので、天気が悪くてもつい椅子に座ってティータイムをしてしまうとのこと。このウッドデッキは、下の空間に入れないように塞いでいるので、雑草対策や防虫対策になっています。子どもたちは、ウッドデッキの段差に腰掛けて、おしゃべりしたり、ウッドデッキの上でよく遊んでいるそうです。
外壁は、縦のウッドサイディングを用いているので、ナチュラルにかつ山小屋のようなな印象に。
2nd BASEは、ちょっとした汚れたものでも気にせず、しまっておける玄関収納をほぼすべてのモデルに備えています。
リビングは、天井を高くしているので、広い空間を実現しています。壁には、アクセントウッドを使って、山小屋の雰囲気をそのままにオシャレな空間に仕上げています。
キッチンは、コンパクトですが、カウンターを備えているので、リビングを見渡せ、ご家族とのコミュニケーションもとりやすくなっています。パントリーも備えているので、キッチン周りはシンプルに使えます。
キッチン→洗面→ランドリールーム→マスターベッドルーム→リビング→キッチンとぐるっと一周できる動線になっているので、家事が楽になります。
書斎は、趣味の道具を整理して置くために造作の棚を豊富に設置しています。書斎からウッドデッキに直接でることができるので、仕事の合間の息抜きにもピッタリです。
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。
大きな屋根と煙突が特徴的なレンガのお家(レンガの家-004 K様邸)
レンガをふんだんに使用したレンガ積みのお家です。
大きな煙突とレンガの妻飾りが特徴的で、駐車場の壁、お家に向かう階段周りもすべてレンガなので、英国の建物を想像させる印象的な外観となっています。
屋根には、複数の天窓を備えていて、室内にふんだんに光を取り込むのはもちろんですが、夜には星空も眺めることのできる贅沢な空間です。また、屋外駐車場とともに地下にも数台駐車できるようになっているため、季節に合わせて駐車場所を変えたり来客用にも十分な駐車台数を確保しています。
パティオもあるので、休日にはご家族や仲間とBBQを楽しむこともできます。
リビングの壁には、暖炉を想わせるストーブスペースをレンガ積みにて制作。暖炉として設置すると、メンテナンスコストがかかるため、サイズの大きな薪ストーブを中に組み込めるようにしてます。薪ストーブは、暖炉の雰囲気には、及ばないものの、炎を眺め癒やされるには十分なテイストをもっています。薪ストーブは、経年劣化のさいには、交換することも容易ですので、メンテナンスコストは、暖炉よりも経済的かもしれません。
ほぼ一面をレンガにすることで、リビングルームのアクセントと洋風のお家の象徴的なインテリアになっています。
高さのある腰壁には、落ち着いたブルーのパネルを使用。おしゃれな室内演出になっています。
ベッドルームからの移動も考え、バスルームは2階になっています。輸入浴槽に加えシャワーブースが、独立しているので、シャワーだけの使用にも便利です。
キッチンには、作業用のアイランドを備え、複数人で作業してもゆったりです。
地下には、防音の音楽スタジオもあります。
木製の階段に加え、階毎の移動もスムーズになるようにエレベーターも完備しています。
実は、土足で生活できるようになっていて、まるで海外にいるような生活を楽しめます。
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。
有事に向けて地場の工務店ができること
用途を限定しない空間を提案すること
高増工務店は、四日市市を中心に三重県内はもちろん、愛知県の一部も施行エリアとなっている地場に直結した地域の工務店です。
鈴鹿山脈をはじめとした山間部、伊勢湾に面した海岸部、四日市をはじめ都市部もある地域です。過去にも大きな災害に見舞われたことも多々あります。こうした経験もあり、高増工務店の手がけるお家は、耐震性もきちんと備えています。
前述のように洋風のお家には、普通の仕様である「パントリー」や「玄関脇収納」「インナーガレージ」「地下室」など、近年のトレンドにも挙げられるようになりました。こうした間取りは、本来の利用方法の他に備蓄庫としてさらには、シェルターとしての一面をもたすことも可能です。もちろん、お家づくりには、入念な打ち合わせが必要です。お客様の希望を叶えつつ必要な仕様を選定していきます。
高増工務店は、創業以来、半世紀以上多くの施工実績があるので、空間づくりは、経験に基づくアイデアが一番です。こうしたアイデアや施工実績には、「地場のアイデア」もあります。地場のアイデアは、施工エリアの気候や風土、人気や特製などを考慮した提案のことです。設計士が内部にいるので、検討内容を整理して、しっかり考えていただいて、納得のいくお家を提供しています。お家のことなら、新築でもリフォームでもどんなことでもお気軽にお問い合わせください。相談にしたからといって、必ずお家を購入しなくても大丈夫です。オンラインでも対面でも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。資料請求もお待ちしています!
新築はもちろんフォームに関するお問い合わせ、ご相談を承ります。
「お問い合わせ・資料請求」「お家づくり相談」よりお気軽にお問い合わせください。・
また、完成したお家をじっくりご覧いただけるイベントや季節に合わせたイベントも定期的に開催しています。ご都合のよいときにご参加お待ちしています。