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インテリア失敗しない水回りの間取りとは?〜使い勝手を考える[施工例付]

水回りの間取りを考えるポイントはこちら!
キッチンや洗面所、お風呂、トイレといった水回りは、日々使う大切なものです。そのため間取りや動線は特に気にしたいところです。
ですが、ひとことに「使いやすく」といってもなかなか正解は導き出せないものです。水回りは、それぞれ使う人によって使い勝手が顕著に浮き彫りになるものでもあるので、考慮すべきポイントがいくつかあります。
近年、タイパを追求した家事楽動線を採り入れた間取りが人気です。ですが、日々の使用頻度の高い場所ですので、タイパだけでなく、ご自分の趣味に合わせたオシャレな空間にしたい場所でもあります。
今回は、使い勝手のよい水回りにするために抑えておきたいポイントや注意点をお伝えします。
ちなみに…「水回り」「水周り」「水廻り」表記は、いろいろあって、どれが正解だろうと思ってしましますが、「まわり」の意味を考えると周辺を表す「周り」は、正しくないようです。といっても「水まわり」とすれば、気にしなくてもいいのですが、本コラムでは、「水回り」で統一しています。

そもそも水回りって?

水回りの種類

「水回り」とは、お家の中で水が使われる部分のことです。
総称として使われることが多く、浴室、トイレ、洗面所、キッチンが該当します。水が配られる場所ではあるものの、室内が対象となっており、屋外に設置されたものには使われません。これまでは、水回りは集中させるということが基本でした。配管経路を短くすることによって、経済性を高めることができるというメリットがあるからです。しかし、使い勝手を考える時、配管を集中させることはメリットにはなりにくいことになるので、自由な設計をするように変化してきました。二階にも自由に設置するようになったものの、お湯を使う設備に関しては、機器からの距離が長くなると熱損失が大きくなってしまうというデメリットもあります。


●浴室
既製のユニットを使うことが多い設備ですが、シャワールームを造ったり、タイルを贅沢に使った造作も可能です。


●トイレ
近年では、ご家族の構成にもよりますが、お家の中に複数つける方も多くなりました。また、ある程度の広さを求められる方も多い空間です。落ち着いた場所にしたい方が多いので、色合いや壁紙など好みを反映することの多い場所です。


●洗面所
造作をベースにしたオシャレな場所にする要望多い空間です。シンクの高さや収納など、タイパを重要視される方が多くなります。
造作洗面台については、こちら「後悔しない造作洗面台のつくりかた[施工例も]」のページをご覧ください。


●キッチン
広さはもちろんのこと作業台の高さや電気機器の選択も大事になるスペースです。
キッチンについては、こちら「家事担当必見!キッチンの種類を知ると理想のキッチンが見えてきます!」のページをご覧ください。

 

水回りの間取りのポイント

使い勝手のいい水回りにするポントは、3つ


※写真は、プランニングに用いている手書きの間取り図です。
①生活動線に合わせた水回りの間取り
水回りの間取りは、「どんな動線で家事をするか」を反映させることです。
例えば、洗濯は、「洗う→干す→取り込む→たたむ(アイロンかけ)→しまう」が、一連のフローになります。そのため、洗濯機を置く場所と干す場所を一体としたランドリールーム、サンルームを設けることも一つの案です。さらに、洗濯と料理を同時進行するのにキッチンと洗濯スペースをスムーズに行き来できる動線を考慮に入れると家事効率が更に上がります。
②目的に合わせた広さ、高さ
水回りの動線に加えて考えたいのは寸法です。どの部分をどのぐらいの大きさにしたいのか、なぜその大きさにするのかを明確にしておくと重要性が、見えてきます。
例えば「朝、洗面所が混み合う」という方には洗面所の手洗いスペースを広めに取ったり、洗面台を二つ設置する等、目的に合わせて数や寸法を考えることが大切です。
③水回りの収納ニーズを考慮する
水回りに設置する収納は、大事なポイントです。キッチンスペースであればカップボードの大きさやパントリーの広さ、洗面スペースでは洗面用品や洗濯後の衣類の収納スペースなどは、日々の生活の中でも重要なものになります。ストックがいろんな場所に置かなければ迷路ような収納だと使い勝手は向上しません。最近では、ランドリールームの隣にウォークインクローゼットを配置し、服が乾いた後はハンガーにかけたまま収納ができるといった動線も人気です。

やってはイケナイ?水回りの間取り

●水回りの間取りを分散させてはイケナイ
水回りの間取りを分散させないことが、ポイントです。バラけてしまうと、以下のデメリットが発生します。
▶︎動線が複雑になり、効率が悪くなります
▶︎排水構造が複雑になり、使えるスペースが狭くなることがあります
▶︎排水管を組む費用が高くなることがあります
動線が複雑になると、生活の効率が落ちるので、せっかく新築したのにと後悔するもとになるので、注意が必要です。
●トイレの音と匂いに配慮する
トイレと音と匂いで失敗するケースもあります。匂いのほうはなんとかカバーできるかもしれませんが、音は、気になる方が多いです。
少なくともリビングからは、距離を置いたほうが好まれます。または防音性のある扉を使うなどの工夫も必要です。また、お客さんが直接トイレを目指せる動線になるとなおよいでしょう。
●南側に水回りを設置しない
基本的に南側に水回りを設置することは避けます。南側は、温度変化が大きく、いちばん劣化の心配があるからです。カビや結露、水漏れなどが起こりやすくなります。
こうしたことは、設計と施工を一緒にできる工務店であれば、簡単に回避可能です。工務店選びのポイントにもなります。

効率だけでなく見た目も


洋風のお家の中で、水回りの間取りは、特長的なものにするお客様が多いです。洗面台やキッチン、さらにはバスも造作にすることによって、ご家族だけが快適に使える唯一無二の水回りの間取りが誕生します。
洋風のお家では、水回りに限らず、個性が輝くお家が多いです。効率を求めるのは、大事なことですし、後で後悔しないためにも考慮するべきポイントです。ですが、好みのものにならないのもまた、後悔する元になります。妥協点が必要になることも多いですが、そのためにも豊富な設計施工実績が役に立ちます。気になること、納得いかないことがありましたら、高増工務店までお気軽にご相談ください。

トレーラーハウスやタイニーハウスの水回り


近年、人気のトレーラーハウスやタイニーハウス。これらの住宅の水回りは、どうなっているでしょうか?
タイニーハウスは、小さなお家なので、水回りも普通の大きさの住宅と変わりません。
①トレーラーハウスはどうでしょうか?
トレーラーハウスは「建築物」ではなく、随時移動できる「車両」という扱いです。そのため、キャンピングカーのような簡易キッチンや、車外で浴びるタイプのシャワーを連想するかもしれません。また、電源についても、自動車のように容量が限られていてエアコンも満足に動かせないのでは?という不安になる方もいらっしゃります。
ですが、その心配はありません。
トレーラーハウスは「車両」ですが、給排水や電源などのインフラ設備については、住宅や店舗と同様のものを利用できます。
例えば、電力。大きな電力を必要とされる店舗をお考えの場合、使用電力量をお伝えいただければ問題ありません。一般住宅と同じように100Vでも200Vでも対応可能です。また、契約電力量を変更することもできます。
●電気…一般的には30Aで大丈夫です。契約次第で40A、50Aも可能ですし、後からの変更もできます。
●給水…山間部のような、普通の水道が届いていない場所でない限り、問題ありません。
●排水…下水があれば、それを利用します。なければ浄化槽を埋没します。(浄化槽の大きさは、水の使用量に合わせます。)
●ガス…プロパンガスになりますが、都市ガスをご希望の場合も対応できます。
②十分な電力と給排水の提供を実現できる理由
トレーラーハウスであっても設置する土地に上下水道と電気さえ来ていれば、ライフラインのご心配は要りません。
電気は、設置する場所に、あらかじめ電気メーターとカプラーを用意しておきます。そのカプラーと、車両から出ているケーブルの先のカプラーと接続するだけで、すぐに十分な電力を得ることができます。バッテリーからの供給ではないので、電力を気にせずエアコンなどの家電製品を使うことができます。
給排水についても、スムーズに接続できるアタッチメントがあります。設置する土地に、あらかじめ上下水道を引き、アタッチメントを取り付けておきます。地面側の給排水アタッチメントと車両側の給排水アタッチメントをつなげることで、住宅や店舗に必要な量の給水、排水を行うことができるようになります。
また、標準化されたアタッチメントは電気・給排水とも、特別な工具を使うことなく簡単に設置、接続・切り離しが可能です。このため、「移動できる」構造ですが、必要なライフラインを確保することができるのです。

 

水回りにポイントがある洋風のお家[施工例]

アメリカンなお家(1stBASE-036N様邸)


鮮やかな緑の芝にサイディングとルーバーシャッターが際立つ1stBASE(ファーストベース/弊社住宅カテゴリ)のスタンダードデザイン。コロニアル建築(※)をモチーフにした北米スタイルの建物で、ハーレーダビッドソンをこよなく愛するオーナー様にお選びいただきました。
室内は厳選された北米産オーク材を多く使った時代を感じさせるオールドスタイル。長く暮らすほどにその独特な美しさに深みが加わり、故郷のような不思議な空気感が得られます。また隅々まで手入れの行き届いた居室は清潔感と丁寧さを窺わせる雰囲気も。
同敷地には隣接してご両親宅もあることから将来的には渡り廊下で繋げる予定で、適度な距離を保ちながら各々の空間で快適に暮らす理想的なコミュニケーションの形です。
クリスマスオーナメントやツリーが建物にとても似合って窓に灯る光のなかに暖かなご家族の生活を窺い知ることができます。
※コロニアル様式は、その土地の材料や風土と、母国の建築様式と結合して作り上げられていくので、細かくは、イギリス式、フランス式などに大別されます。主に木造で、板を横に貼った壁と、建物正面のポーチ、そして大きな窓とベランダが特徴的な建築様式です。
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。

穏やかな時が移りゆく普遍的な佇まいの家(1stBASE-035T様邸)


手積みレンガと塗り壁仕上げの風合い、ラウンド状のオーバーハングがバランスの良い外観を形作る二世帯住宅です。
長期的な居住を見越して耐久性を優先した二世帯プランは、階層分離の完全二世帯でプライバシーも保たれています。厚みのある無垢フローリング、吸音材は防音性を高めていて、世帯の気兼ねのない独立した生活リズムを確保できます。共有スペースの書庫と家事空間も兼ねたパントリーがこの家の特長で書庫は落ち着いた瀟洒な空間。物が上手に整頓された家は気分的なゆとりから生活の質を高めてくれます。
さらにご家族と共に暮らす猫ちゃんのためのキャットウォークや専用ドアなど快適に過ごせる工夫も随所に施されています。
春にはフェンスやアーチに伝うクライミングローズやアンティークレンガに映えるオールドローズが一段と華やかな印象にお住まいを変えてくれるでしょう。
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。

ウィリアムモリスが似合うレンガと塗り壁のお家(1stBASE-034G様邸)


狭い間口でもバランスよくデザインされた英国調の家の成功事例。
リビングや寝室はテキスタルデザイナーのウィリアムモリスの壁紙を使用して、英国の伝統的な雰囲気を醸し出しています。またカーテンにも同氏の代表作「イチゴ泥棒」を使うことでその世界観に浸ることができます。
さらにキッチンや洗面キャビネットも彼の理念を反映した落ち着いた印象のカラーリングで統一しています。
イギリスを愛する人にとっては夢のようなお住まいです。
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。

しっくいの外壁と塔屋が似合うお家(1stBASE-023 K様邸)


お城のような塔屋と白いしっくいの外壁が良く似合っています。津市の閑静な住宅街に建つこの邸宅はひと際目を引くお家です。
塔屋の室内はダイニングになっており、吹き抜けになっています。リビングの天井も大きな吹き抜けになってとても開放的な空間です。こちらのお家は蓄熱式の床暖房が施工されているので大きな空間があるお部屋もポカポカで暖かい室内になっています。蓄熱式床暖房は家中が24時間暖かく保つことができます。ランニングコストも蓄熱式のため抑えることができるので最高の暖房設備です。
リビングにあるウォークインの室内はイギリスの路地裏のような雰囲気で遊び心を演出しています。写真にはないですが、リビングの吹き抜けにはキャットウォークがあり、そこには大容量の本棚も設けてあるのでハリーポターのクラシックな図書館のようなそんなスペースになっています。
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。

 

高増工務店のお家の水回り

洋風のお家の水回り

高増工務店の商品ラインナップは、レンガのお家をはじめ洋風のお家がメインです。
今では、既製品でも水回り設備はまかなうことができますが、以前は、なかなか洋風のお家マッチする既製の水回り設備は少なく、あったとしても、輸入品となるため高価なものでありました。そのため、お家全体の雰囲気を損なわないように予算に合わせて造作する…なんてことが普通でした。こうした背景があるため、高増工務店では、水回りに関しても豊富な施工実績がございます。
以前も少し触れましたが、洋風のお家では、ランドリールームはデフォルトの間取り。ですから、今のようにランドリールームに人気が出る前から、普通に設置した施工例が数多くあります。水回りも同様で、造作することで既製品ではなかなか得られない満足感を持つことができたとの感想を多数いただいています。また、長くお住みのお客様からは、使いやすいのでメンテナンスも気にならないほど愛着が生まれ
今まで使い続けていますとの感想も。
洋風のお家の水回りが気になったら、ぜひ一度ご相談ください。

高増工務店は、四日市市を中心に三重県内はもちろん、愛知県の一部も施行エリアとなっている地場に直結した地域の工務店です。創業以来、半世紀以上多くの施工実績があるので、洋風のお家にマッチする水回りのアイデアや家事楽動線のアイデアもたくさん持っています。こうしたアイデアや施工実績には、「地場のアイデア」もあります。地場のアイデアは、施工エリアの気候や風土、人気や特製などを考慮した提案のことです。設計士が内部にいるので、検討内容を整理して、しっかり考えていただいて、納得のいくお家を提供しています。お家のことなら、新築でもリフォームでもどんなことでもお気軽にお問い合わせください。相談にしたからといって、必ずお家を購入しなくても大丈夫です。オンラインでも対面でも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。資料請求もお待ちしています!


新築はもちろんフォームに関するお問い合わせ、ご相談を承ります。
「お問い合わせ・資料請求」「お家づくり相談」よりお気軽にお問い合わせください。・
また、完成したお家をじっくりご覧いただけるイベントや季節に合わせたイベントも定期的に開催しています。ご都合のよいときにご参加お待ちしています。

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