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インテリア洋風のお家と和風のお家〜違いを徹底解説!

和風と洋風を合わせるポイントは?洋風インテリアの特長考えよう!
今の日本の住宅は、純和風と呼ばれるものは少なくなり、洋風住宅が多くなっています。
とはいっても、間取りの全てを洋室にするのではなく、和室も採り入れることは、決して珍しいことではありません。こうした和洋折衷の住宅を建てるには、間取りの大半は、洋風になるために、洋風のお家をよく知っていることが大事だと思います。
洋風のお家には、特長的なインテリアやあしらいがありますし、単純に和の要素を組み込んでもちぐはぐなものになってしまうことが多いです。また、洋風のお家と和風のお家は、もともと構造が違っているので、構造のお話も紹介します。今回は、そんな特長的な洋風のインテリアを紹介するとともに、洋風のお家と和風のお家のマッチングについてのお話しです。

洋風のお家と和風のお家

インテリアの違い


家のデザインは単なる見た目や機能性だけを意味するものではなく、哲学や価値観、文化を含んでいます。
●洋風のお家
洋風のお家は開放感と機能性を採り入れることが、特徴的です。たくさんの 光を取り込むために大きな窓をつくり、各部屋は、明確な役割分担があり、効率的な動線を重視しています。こうした特徴は、西洋の文化や都市生活の概念が大きく影響しています。空間を明確に区切ってプライバシーを重視するのは、個人主義の重要性を表現しているといえます。
●和風のお家
自然との調和を基本とするのが、日本の伝統的な家づくりです。四季を感じることのできる庭や縁側、雨音を楽しむための雨どいなど自然をお家に取り込み一体となる生活を目標としています。畳や障子なども、自然素材にこだわった素材感を採り入れて心地よさを追求しています。こうしたデザインは、日本人としての考え方や自然への敬意を表しているものです。
このように、和風お家と洋風のお家には、それぞれ異なる哲学や価値観を持っています。ご自身の価値観や生活スタイルと、これらの特徴がどれだけ合致しているかを考えることで、納得のいく家づくりが実現します。

構造の違い

洋風のお家と和風のお家とは、構造にも違いがあります。
●和風のお家は、木造軸組工法(在来工法)
木造軸組工法は、日本で昔から用いてきた伝統の木工法を発達・発展させた工法で、柱や梁を点と点で結ぶ構造です。間取りの自由度が高く、大きな開口部も設けやすくなります。狭小地や変形地でも土地を有効活用できるメリットがあります。また、リフォーム時の間取り変更にも対応しやすい構造といえます。
コンクリートの基礎に柱を立て、梁を組み合わせて骨組みをつくり、壁や屋根などを取り付けてお家を建てます。柱と梁でつくられる枠の中に「筋交い」と呼ばれるX字状の建材を入れることで補強をつくり、「耐力壁」を設けます。この耐力壁を適切に配置することで、高耐震・高耐久を考慮します。各部材の接合部は金物を使って接合されており、この金物の種類や質によって、耐震性や耐久性に差が出ます。
また、木材の特性がとても大事になるため、木材を熟知した経験者の有無がお家の質を左右することもあります。

●洋風のお家は、木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)
木造枠組壁工法は、木材でつくった枠に、構造用合板等を釘で打ち付けて、壁・床・屋根を形成する工法です。壁そのものが垂直方向と水平方向の強度を持つことが大きな特徴です。元々は北米で生まれた工法ですが、日本では、1974(昭和49)年の建設省告示により自由に建築できるようになりました。「ツーバイフォー工法(2×4工法)」と呼ばれることもあります。
木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)については、こちら、「耐震等級はどれくらい?ツーバイフォー工法を知っておこう。」のページをご覧ください。

洋風の中の和テイスト

日本の伝統文化に根ざした「和」のテイストは、シンプルでかつ奥深い美しさを持ち、現代のインテリアに自然と溶け込みます。
洋風のお家のモダンなデザイン空間に和の要素を取り入れることは、独特の落ち着きや温もりを感じられる居心地の良い空間を作り上げることができます。
①和室に琉球畳を利用する

琉球畳は、沖縄県で伝統的に使われてきた畳です。色合いも豊かな琉球畳は、畳の暖かさとともにオシャレな空間を演出します。

②収納に土間を利用する

土間とは、屋内でありながら床板を張らず、土足での活動を可能としているスペースです。 昔の日本家屋でよく見られたつくりで、農具の手入れや保管場所、炊事のスペース、として利用されていました。最も一般的なものは、玄関に設けられる土間で、通常の玄関の床部分よりも広い面積であることが特徴です。(写真は、土間の上にパネルをはり、洋風に仕上げていますが、土間をそのまま使うことも珍しくありません。)

③柔らかい光の和紙照明

※写真はイメージです。
和紙を使った伝統的な照明器具は、柔らかな光と独特の風合いをもっています。日本の伝統的な技術とデザインが融合したこの照明は、和室だけでなく洋室や現代的なインテリアにもマッチし、空間に温かみのみならず上品さも演出します。

④室内と庭を繋ぐ伝統の縁側

縁側は、日差しを取り込み、風通しを良くする効果があり、家の中にいながらも外の心地よさを感じられる空間です。現代の住宅でも、リビングに面したウッドデッキやテラスを縁側風にアレンジすることで、自然との一体感を感じられる空間を作り出すことができます。

 

洋風のお家に特長的なインテリア

アーチ壁(R垂れ壁)


洋風のお家でよく見られるアーチ壁(R垂れ壁)は天井から曲線の壁が垂れ下がっている垂れ壁です。お家の中には、間仕切壁では区切りたくないけど、ちょっとした区切りが欲しい場所があることと思います。アーチ壁は、カーテンやのれんなどの布類で緩く区切るよりすっきりし、内装のおしゃれな雰囲気を盛り上げます。

コラム柱


コラム柱は、鉄骨柱に使用する円形や角形の断面をもつ筒型鋼材のことです。室内に利用されるのは、ギリシアのパルテノン神殿で利用されているような、円形のものが好まれます。洋風の雰囲気をより高めてくれるパーツです。

モールディング


光と陰でメリハリをつけるようにかたどられている輪郭を持つ、細長い形状の装飾や仕上げの総称で、繰形(くりがた)とも呼ばれます。 西洋の古典建築に用いられた木や石を原型としますが、近年では石膏や合成樹脂など、多様な材質が用いられています。天井やドア周りをはじめ、窓や巾木など室内の各部に使われます。

アクセントレンガ


室内にレンガの壁を採り入れることで、シンプルな室内に大きなアクセントをつけることができます。レンガは、その質感から、重厚な雰囲気を演出してくれます。壁ばかりでなく、暖炉や、ちょっとしたあしらいにも利用できます。

サーキュラー階段


サーキュラー階段とは、曲線を持った回り階段です。映画の中にでてくる邸宅によく使われています。ある程度の広さがない取り入れることができないものですが、建築様式によって、様々なデザインがあって、手すりなどだけではなく形状も違ってきます。設計段階から吟味することで、階段下をオープンにするか壁にするのかなどのバリエーションも選択できます。

パネルの腰壁


腰壁とは、主に壁面の下部、床上から大人の腰の高さ(約90cm~120cm)程度までに張られた、上部と異なる仕上げを施した壁です。腰壁は汚れやすい壁の下部を保護しつつ、空間に重厚感を加えられる建材として古くから西洋建築に取り入れられており、現代でもおしゃれなインテリア的要素として重宝されています。木材を使用することが多いですが、洋風のお家では、パネルを使うことで、室内がいっそうひきたちます。

 

特長のある洋風のお家[施工例]

丘の上に建つ白い手すりがかわいいレンガのお家(レンガの家-006 I様邸)


小高い丘の上に建つレンガのお家。風格漂う洋風の家です。
どんな方が住んでいるのか想像力をかき立てられるお家です。
門柱を含む門全体をレンガ積みにて施工しています。玄関をくぐり丘に登るとレンガにマッチした白い手すりの階段とレンガのアーチが目を引く玄関に続きます。レンガのアーチは、室内に直射日光を防ぐ効果もあり、室内を快適な空間にする一助になっています。
斜面をうまく利用した地下室もあります。
内装も洋風の家らしくギリシャ風の柱やアーチ型の壁(R垂れ壁)を調所に施しています。キッチンとリビングの間にある暖炉は、どちらの部屋からも開閉、使用できる珍しい暖炉です。
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赤い外壁が似合う大屋根のお家(1stBASE-025 M様邸)


赤い外壁が特徴の大屋根のお家。鳥羽の海からほど近い小高い山の上に建っている素敵なお家です。
淡いグリーンのキッチンは奥様のこだわりです。L型のカウンターとアイランドで広々使えるキッチンになっています。洗面にはカウンター上の両サイドに収納を設け、日常使う化粧品やドライヤーなどきれいに収納できます。
リビングの壁にはモールを施し、エレガントなデザインになっています。
お酒好きなご主人様の書斎には手作りの移動式バーカウンターがあります。移動できるので好きな場所でお酒を楽しめそうですね。
このお家の間取りは風水を考えたプランになっています。高増工務店ではいろいろなご要望にお応えできるように一級建築士がデザインのご提案をしています。お気軽にご相談ください。
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サーキュラー階段のあるエレガントなお家(1stBASE-027 F様邸)


白いしっくいとレンガが良く似合うお家。
アーチをたくさん作ることでお家のイメージがやさしくなりますね。
2階には大きなバルコニーがあり、洗濯物が干しやすいように洗面所と一体的に使えるような導線になっています。
玄関を入ると迫力のあるサーキュラー階段があり、エレガントな世界を演出しています。
フルオーダーのキッチンには大きなアイランドがあり、ご家族みんなで料理を楽しむことができます。キッチンの横にはオーブンレンジが埋め込まれているキャビネットもあります。またメインのキッチンカウンターには2か所のシンクがあり、その内の1つには使用しな時にフタで閉められるようになっており、カウンターを広く使えるような工夫がされています。
子供部屋の収納奥には秘密基地が設けてあり、ワクワクした空間になっています。
お客様がお見えの時の導線にも配慮をしたプランはプライベートを確保できて理想的です。
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ラップサイディングの似合うアメリカンなお家(1stBASE-029 T様邸)


ラップサイディングとウッドポーチが似合うお家。
外観の右側にあるドアは外の収納ドア。多趣味な(登山、自転車、サーフィン、ボルダリング、スケートボードなど)ご主人さまの道具を収納します。またトレーニングルームとしても使えるようになっています。
駐車場にはスケートボードの練習ができるようにRの坂が作ってあります!
リビング上は大きな吹き抜けがありとても開放的です。ダイニングには畳コーナーが設けてあり、小さなお子様を寝かせつけたりアイロンをかけたりと何かと重宝するスペースです。
屋根裏を利用した主寝室は天井が変化に富んで面白いですね。子供部屋も同じように屋根裏を利用した寝室になっています。
床はメープルのアンティーク仕上げを使用。表面が優しい仕上がりになっているので素足で歩くととても気持ちが良いです。
全体的にかわいい色使いで、絵本の中にあるようなそんなお家です。
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洋風のお家と和風のお家

洋風のお家に和風を組み込むポイント!

今では、洋風のお家に、和風のエッセンスを採り入れるのは、「和モダン」という言葉で表現されるように住宅の一つのカテゴリーになっています。高増工務店では、洋風のお家を長年造ってきたので、レンガのお家に代表される純洋風のお家はもちろん、和モダンのお家もたくさん造ってきました。そんな豊富な施工実績の中で、常にこころがけていることは、「調和」です。例えば、レンガのお家の間取りの中に和室を組み込むことは、容易です。ですが、洋風の雰囲気に溶け込みかつ、オシャレに演出するのは、やはり、洋風のお家をしっかり理解して、たくさんの実績を持っておりことが大切です。
高増工務店は、四日市市を中心に三重県内はもちろん、愛知県の一部も施行エリアとなっている地場に直結した地域の工務店です。創業以来、半世紀以上多くの施工実績があるので、洋風と和風を調和させるアイデアもたくさん持っています。こうしたアイデアや施工実績には、「地場のアイデア」もあります。地場のアイデアは、施工エリアの気候や風土、人気や特製などを考慮した提案のことです。設計士が内部にいるので、検討内容を整理して、しっかり考えていただいて、納得のいくお家を提供しています。お家のことなら、新築でもリフォームでもどんなことでもお気軽にお問い合わせください。相談にしたからといって、必ずお家を購入しなくても大丈夫です。オンラインでも対面でも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。資料請求もお待ちしています!


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